体の柔軟性と筋肉 | 【痛みの専門院】腰痛・ぎっくり腰・肩こり・関節痛・片頭痛・腱鞘炎(東京・日本橋)

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@体の柔軟性と筋肉 / A筋肉の特性 / B靭帯・腱の特性

体の柔軟性と筋肉

このページでは、体の柔軟性と、筋肉が軟らかい関係について記載します。

体が硬いとは? 体が柔らかいとは?
一般的に言われる体が軟らかいとは、関節の稼動範囲が多きいことを指します。
逆に、体が硬いということは、関節の稼動範囲が小さいことを指します。

下の写真で見比べてみましょう。

体の柔軟性

@ 筋肉は軟らかく、靭帯も軟らかい(伸びる)
  床に簡単に手が届く
  
A 筋肉は軟らかいが、靭帯は硬い(伸びない)
  床に手が届かない(床より20cm上)
  ※運動は全く行っていないため、靭帯が伸びない状態
  
B 腰外側の筋肉は軟らかいが、腰中心が麻酔の影響で石灰化・骨化がある。
  床に手が届かない(床より20cm上)
  靭帯まで触れることが出来ないため、靭帯が硬いかどうかは不明
  麻酔の経緯;トリガーポイント30本、鎮痛剤・湿布1年以上
  1年前は、全身が固まり、半寝たきり状態の患者
  
AとBは、床から20cm程度しか手が下がりません。
しかし、腰部の曲がり方を点線にして見た場合、全く違うことがわかります。
AとBは、同じように体が硬いように見えますが、実は全く違う理由で床に手が届きません。

A−2では、筋肉の軟らかさをを示す写真です。
わかりやすいように、下記に断面図(イラスト)を書きました。
腰部断面図

腰部の筋肉は全て軟らかい状態(無緊張状態)ですが、運動をほとんどしないため靭帯が硬くなっている状態です。
靭帯は伸ばせば少しずつ伸びますので、15分程度で床に手が届きます。

Bは、腰部側面は軟らかいですが、腰部中心(腰椎左右)の筋肉は石灰化し、腰椎の5つの骨は真直ぐな状態です。
この場合、靭帯が柔らかい以前に、筋肉が硬すぎるためです。

一概に体が軟らかいから痛みがない、体が硬いから痛みがある ということは言えません。
痛みがない場合でも体が硬い人もいますし、体が軟らかいから痛みがある人もいます。

体が硬い = 靭帯が硬い
体が硬い = 筋肉が硬い
このように、体が硬い場合でも2種類あります。

さらに、前屈したときは床に手が届きますが、側屈したときにはあまり動かない人もいます。
筋肉が緊張(硬い)ままでも、その動作に使う筋肉が軟らく、その動作に使わない筋肉が硬い場合でも体は動きます。

腰部周辺に筋肉の緊張が無い場合は、
柔軟性1


前後に動かす筋肉は軟らかいが、左右に倒す筋肉は緊張していると・・・

柔軟性2


ですから、ストレッチをして体を一定方向に軟らかくしても痛みを訴える人はいます。

体が軟らかい人は確かに痛みを訴える人は確率からしても少ないです。
しかし、体に柔軟性があるのに痛みがあることは、これを見てお分かりのとおり不思議なことではありません。

痛みを感じる神経のある場所は筋肉です。
体が軟らかい・体が硬い問わす、痛みを感じるときには筋肉が緊張しています。

痛みの原因・本質を知り、そして原因を確実に取り除くことが、 ”治る” ということなのです。



診断名にとらわれず、痛みの原因を知ることが第一です。

筋肉の特性

「筋肉の特性 と言われても・・・」
そのように感じる人は多いです。

痛みQ&Aでも説明していますが、医療従事者のほとんどは、筋肉について詳しいことを知りません。
臨床(現場)では、教科書より知識を得ますが、教科書に載っていないことを知るすべがありません。
患者さんの今まで解明できなかった痛みの原因について、私を含め研究者は医療従事者に対し、構造学、生理学、細胞学などの分野で具体的に教育をしています。
機会が無く、また機会を作らないなど教育を受けてない、現場で働く全ての医療関係者が、知識がないことは仕方がないことです。

一般の人は「医師や治療家はいろいろ知っている」と感じているのが普通です。
しかし、筋肉の知識については無知・皆無です。

痛みを感じる場合、痛みを感じる神経は筋肉の中にありますから、筋肉を理解できない限り痛みについてはわかりません。
悲しい現実を突き付けるようですが、現実は現実なのです。
ですから、 筋肉 = 痛み について、知っておいてください。
筋肉が緊張して痛みが出る仕組みは、 痛みQ&Aでも説明しています。

筋肉の緊張状態は、2種類です。
1、筋力以上に動かした時の起こる緊張
2、筋肉を動かさないときに起こる緊張

この2つです。

1、筋力以上に動かした時の起こる緊張
この状態は、乳酸(ピルビン酸)が関係していると、痛みQ&Aでお話ししました。
乳酸の排出が滞り、筋肉は緊張し酸素欠乏のため痛みを感じています。
この場合、乳酸を排出すれば痛みが消える! 結構簡単なことなのです。
たとえば、筋肉をゆっくり伸ばすことで、乳酸の排出が早まります。
一般的に言われている ストレッチ です。
ですから、激しい運動を行うプロスポーツ選手は筋肉痛になった場合でも、早く痛みが消えます。 もしくは、筋肉痛になら無い状態を保つことができます。
正しいストレッチの方法を知らないスポーツ選手は故障をします。
一番故障しやすい場所は、腰部や膝などの、関節です。

ストレッチを行うと、乳酸の排出が早く行えます。
簡単に言うと、筋肉を搾り、乳酸だけを排出する。
乳酸の排出

このように説明するとわかりやすいでしょうか。
この場合、乳酸の原型であるピルビン酸も排出されてしまいます。

ストレッチを行うために乳酸(ピルビン酸)が静脈より排出されやすくなります。
この状態が起こるため、問題が発生する場合があります。
通常、筋肉が運動をする際には、酸素と栄養が必要です。
しかし、筋力以上の運動を行った場合は、酸素と栄養の供給が足りなくなります。
筋力以上の激しい運動を行った場合、酸素・栄養が筋肉の細胞に足りなくなれば運動できなくなるため、 筋肉内に蓄積しておいた乳酸(ピルビン酸)を利用してブドウ糖の燃焼を助けます。

運動前のストレッチ
運動前(試合前)にストレッチを行う光景は良く見ます。
しかし、運動前のストレッチを行うようになってから、怪我をする選手が増えたと疑問視、実感している指導者やトレーナーも多いです。
これは、酸素の供給が間に合わなくなったときに必要な乳酸(ピルビン酸)が通常より少なくなっている状態での運動が原因と考えられます。
運動の始まりは通常通りですが、酸素の供給が間に合わなくなった時は、筋肉の運動を行うために必要なピルビン酸が不足しています。
しかし、選手は今まで通りの運動能力があると体を動かそうとします。
選手の脳では経験上どこまで体を動かしても大丈夫という意識はありますが、筋肉内ではピルビン酸の不足により通常より筋力低下が生じています。
そのため、筋運動能力の低下により肉離れや筋線維の切断など怪我・故障が起こりやすくなります。

ストレッチと一言で言っても、種類があります。
☆静的ストレッチ
静的ストレッチとは、筋肉を伸ばしたまま静止している状態を言います。

静的ストレッチ

このように、筋肉を伸ばしたままの静止状態を3分以上行った場合、筋力は30%以上低下し、回復まで45分程度かかると報告されています。
確かに長い時間ストレッチを行うと、体が軟らかくなりますが、これは関節周辺の靭帯が伸びたためであり、筋肉がさらに軟らかくなっているのではありません。
関節の稼動範囲を広げることと、本来の目的の筋肉を軟らかくすることとは違います。
静的ストレッチは、運動後(体を休める)に行う場合は効果がありますが、運動前に行うことは怪我を誘発します。

☆動的ストレッチ
運動前のストレッチで良いのは、動的ストレッチです。
簡単に言えばラジオ体操や、軽いジョギング、一つの筋肉に対し20秒以下の静止ストレッチなどです。

運動を行うときは、静的ストレッチで稼動範囲を広げることを重視するのではなく、体を軽く温める程度が最適といえます。
2、筋肉を動かさないときに起こる緊張
どこで治療しても治らない。原因がわからない。
このような場合は筋肉を動かさないために起こる緊張が原因です。
筋肉を動かさないと聞けば、毎日体を動かしている!と反発を受けそうですが、体を動かしても動かない筋肉、動かす必要が無い筋肉があります。
また、動かなくても他の筋肉が体を動かす変わりをする場合もあります。
人間が体を動かす場合、一つの動作を最低でも2つの筋肉を利用しています。もしくは、利用できます。

肘(ひじ)関節を動かす場合、3つの主動筋と4つの補助動筋で肘関節を動かしています。
例えば、一番筋力のある上腕ニ頭筋が全く使えない状況でも、上腕筋や腕橈骨筋で肘関節を屈曲することができます。

体を動かす2つ以上の筋肉

3つの主動筋が全く機能しない場合でも、補助動筋だけで肘関節を曲げることもできます。(かなり辛いですが)

筋肉が緊張し、硬くて動かない・動きづらい場合でも動く筋肉があれば体は動いてしまいます。
一つの動作を2つの筋肉で動かしている場合、一つの筋肉が緊張し動きづらくなった場合ですと、もう一つの筋肉だけが激しく動きます。
そのため、今までと同じ動作をしていても簡単に筋肉痛になってしまいます。

使えない筋肉があると


@の筋肉は、動かさないことにより緊張状態にありますが、Aの筋肉は筋力以上に動かした時の起こる緊張状態です。

動かさないことにより起こる緊張を私生活の行動で言うと、
■ 長時間の車の運転
■ 長時間の座位での仕事
■ 立ったまま長時間動かない
■ 寝返りを打たない睡眠
など、長時間筋肉を動かさないことにより、老廃物や緊張成分の排出がうまくいかないために起こります。
このような場合は、背伸びをすることや少し体を動かすことにより、筋肉の伸縮運動を行うことで、静脈のポンプ運動が働き、老廃物や緊張成分が排出され痛みが消えます。


筋肉を動かさないときに起こる緊張の中に、
もう2つ違う理由で筋肉が緊張することがあります。
1つ目は、 耐える です。

体を動かすときに使う筋肉は骨格筋ですが、物を持ち上げる、歩く、走るなど力が必要な動作は骨格筋の中でも屈筋を利用します。
腕を伸ばす(戻す)や、足を伸ばす(戻す)時に使う筋肉は、伸筋を使います。

屈筋と伸筋

通常、人間はバランスよく立っている場合、筋力はほとんど使っていません。

バランスよく立つ

しかし、妊娠中の女性などは腰部が前弯(ぜんわん)します。

妊娠中の緊張

そのため、脊柱起立筋(伸筋)を緊張させ、耐える力が働きます。
耐えるには、緊張させますから緊張成分が筋肉内に多く入ります。
緊張成分が多く入り、伸縮運動をしない場合、緊張成分が滞ってしまいます。
そして、緊張成分が増えて、緊張成分の排出がうまくできないと、痛みとして感じます。
妊娠中などの場合、少しでも体を丸めるだけで痛みが無くなります。


物を押すことや、迫ってくるものを止める場合も伸筋を緊張させ行います。
伸筋の緊張(耐える)

この場合、上腕三頭筋(伸筋)で 耐える力が働きます。
(上腕二頭筋(伸筋)は、耐えるために使いません)

支えるために使う力、止めるために使う力  これが 耐える です。


2つ目は、 戻る です。

長い時間(3時間程度)、筋肉が伸張している場合、老廃物の排出のために筋肉は自然に伸縮運動を始めます。
筋肉の収縮(戻る)

筋肉は伸ばしっぱなしの状態ではいられないということです。
この場合も、無意識のうちに筋肉に緊張成分が入り、自然に筋肉を緊張させます。


動かさないで緊張する場合、耐えて緊張する場合、戻る力で緊張する場合、いずれにしても緊張成分や老廃物の排出を行わない場合、 3時間程度が限界です。
寝ているときに自然に体が動く 寝返り
寝返りは、緊張成分や老廃物の排出のために行っているのです。

筋肉痛の状態が長引いた場合でも、筋肉は収縮運動をしていないことになるため、乳酸や老廃物の排泄がうまくできません。
運動ができない筋肉は、細静脈のポンプ機能が正常に働かなくなるためです。

そして、2ヶ月以上の緊張状態が続く場合、筋肉の緊張成分が筋肉内に滞り、緊張成分の排出もうまくできません。
体を動かしているから、筋肉の全てが動いていると感じがちですが、動かしすぎの緊張、動かないための緊張、耐えることによる緊張、戻ることによる緊張、これらで、
使えない、動かない筋肉があっても体は動くのです。

このことを知る医療従事者がほとんどいないため、「どこで治療しても治らない。」「原因がわからない。」になってしまうのです。

また、体を動かすために使う筋肉は、骨と骨に両端が腱で結ばれています。
筋肉が緊張するのと同じく、腱も緊張します。
この腱の緊張状態が、「どこでも治らない。」「原因がわからない。」といわれる
関節リウマチ・線維筋痛症・長引く腱鞘炎と深く関係しています。
また、靭帯も同じように緊張し、靭帯骨化症などの原因に繋がります。



診断名にとらわれず、痛みの原因を知ることが第一です。

靭帯・腱の特性

靭帯や腱について図で表すと、

靭帯 = 骨と骨が離れないように接合。
指の靭帯


腱 = 筋肉と骨が離れないように接合。
筋肉と腱

靭帯や腱は筋肉のように激しく伸縮しません。
しかし、靭帯や腱も伸縮はしますし、緊張します。(硬くなるということです)

靭帯や腱について、詳しく記載されたことがありません。
いまだに解明されていないことが多いのも事実でした。

腱の特性
ほとんどの患者さんが訴える痛みは、筋肉の中でも体を動かすために使っている筋肉(骨格筋)です。

骨格筋

(以下、体を動かすために使っている筋肉を骨格筋と表記します)

この骨格筋の両端が腱です。

腱


筋肉全体が 10 の長さとした場合、腱の長さの割合は 10 とします。
筋肉が収縮し 6 の長さになった場合、腱の長さの割合が 6 ではありません。
筋肉が伸張し 15 の長さになった場合、腱の長さの割合が 15 ではありません。

筋肉と腱の伸縮1

腱は筋肉の一部と考えますが、骨格筋の筋頭・筋腹・筋尾などと違い、激しい伸縮運動はできません。
実際には、このように伸縮しています。
筋肉全体が 10 の長さとした場合、腱の長さの割合は 10 とします。
筋肉が収縮し 6 の長さになった場合、腱の長さの割合が 9 です。
筋肉が伸張し 15 の長さになった場合、腱の長さの割合が 11 です。
このように、筋頭・筋腹・筋尾と、腱の伸縮の割合が違います。
筋肉と腱の伸縮2


筋肉の種類にもよりますが、筋腹に近いほど筋肉の伸縮が多く、筋頭・筋尾などは 1割程度、腱の伸縮に関しては1割以下の伸縮しかしません。
筋肉と腱の伸縮3


乳酸や老廃物、緊張成分の排出は、筋肉の伸縮により静脈のポンプ運動が働くために行えます。
筋肉が緊張しているとき、筋肉内には緊張成分が滞っています。
筋腹・筋頭・筋尾・腱まで、全体的に緊張している場合、

筋肉の緊張状態


緊張成分の排出は、筋腹に近い側ほど筋肉の伸縮運動を行えるため、緊張成分の排出が早くなります。
緊張成分の排出1


筋腹に近い側から、筋肉は軟らかくなっていきます。
緊張成分の排出2


緊張成分が腱に滞った場合、腱は少ししか伸縮運動を行えないため、腱周辺の静脈のポンプ運動が筋頭・筋腹・筋尾と違いうまく機能しません。
腱は伸縮運動をあまり行わないため、骨格筋の筋頭・筋腹・筋尾より、腱のほうが緊張成分の排出には時間がかかるということです。

緊張成分が時間とともに筋肉から排出されても、腱、腱に近い部分には緊張成分が最後まで残ってしまいます。
筋肉痛の状態でも同じですが、一番最後まで緊張している部位が腱になります。

緊張部位の圧痛

緊張し、痛みを感じているとき腱の部分を押すと、圧痛(痛み)として感じます。
この状態が、一般的に言われる腱鞘炎です。

腱鞘炎

腱鞘炎の 炎 は、炎症を意味しますが、炎症の定義は、ウィルスなどの外的のものと、筋線維や腱線維の切断すなわち細胞の破壊・破損によるとされます。
通常、関節が痛い場合、炎症を起こしているのでは無く、単に腱が緊張状態なだけです。

体が痛いときには、筋頭・筋腹・筋尾などと違い腱の部分はより緊張し痛みがありますので、 線維筋痛症のような診断方法の圧痛点で確認しても、当たり前のように痛みがあります。

線維筋痛症の圧痛点

@ABCDEFGHは、全て腱の部位です。
体に痛みがあるとき、腱の部位を押して圧痛があるのは当然です。

筋肉同様、腱も緊張させたまま2ヶ月以上たつと、緊張物質の滞る量が多くなるため、自然にはなかなか緊張成分が抜けません。
この状態が、慢性疼痛の原因なのです。

骨格筋は、1つ以上関節を飛び越し骨に接合していますので、痛みがあるときに筋肉は緊張し縮んでいます。
腱のある場所は、ほとんどが関節周辺ですので、痛みがある場合は筋肉や腱が緊張し縮むため関節の間隔を狭くします。

関節の変形・脱臼

痛みがある状態をで病院で診察を受けた場合、変形性関節症や関節脱臼と診断されます。
痛みを感じるとき、関節の間隔が狭くなるのは当然です。

痛みを我慢して放置しておくと、緊張成分により腱・靭帯が肥大していきます。
腱鞘炎の状態を続け、麻酔(痛み止め)を使うことにより腱線維の断裂が起こります。
腱の断裂を繰り返した場合、カルシウムなどが腱に集中し、肥大・石灰化・骨化に繋がります。
靭帯も腱同様の特徴があるため、肥大・石灰化・骨化が起こります。
これらが重なると、関節リウマチの初期症状になっていきます。

靭帯の特性
※靭帯も上記に記載した腱とほとんど同じ特性です。

靭帯は、骨と骨を結び、骨が一定位置から離れないためにあります。
また、関節間が狭くなることを防ぐ働きもします。
靭帯も筋肉同様線維質でできており、筋肉同様緊張をします。
靭帯は筋肉のように激しく伸縮するわけではないので、緊張した場合、伸縮しづらい分、緊張成分の排出がうまくできません。
ましてや、靭帯周辺の筋肉や腱が緊張し、関節の稼動範囲が狭いときには、さらに緊張成分の排出がうまくできません。
緊張成分の排出がうまくできないまま、緊張させ続けた場合、筋肉や腱同様靭帯線維が断裂します。
断裂した靭帯の修復もやはりカルシウムを使うため、靭帯の石灰化・骨化が起こります。
断裂した傷の修復のため筋肉や腱同様肥大していきますので、脊柱の靭帯が石灰化や骨化した場合、神経の圧迫により運動麻痺が起こる場合もあります。

現在、靭帯骨化で特定疾患(難病)指定されているのが、後縦靭帯骨化症、黄色靭帯骨化症、前縦靭帯骨化症です。
代表的な靭帯の骨化が、後縦靭帯骨化症です。

厚生労働省の発表では、骨化が見つかる頻度は平均3%と報告されています。
しかし、レントゲン写真で骨化があっても必ずしも全員が症状を出すわけではなく、実際に症状が出るのは一部の人です。
厚生労働省 後縦靭帯骨化症

3%の人に靭帯骨化があり、難病になるのなら、33人に1人が痛み苦しむ難病になります。
クラスに1人ということになります。
生理学の視点ですと、骨化が進行し靭帯が肥大し神経の圧迫による運動麻痺は考えられても、 痛みや痺れとは無関係であると考えられます。

【厚生労働省の報告より】
頚椎にこの病気が起こった場合に最初にでてくる症状として、首筋や肩甲骨周辺・指先の痛みやしびれがあります。
さらに症状が進行すると、次第に痛みやしびれの範囲が拡がり、脚のしびれや感覚障害、 足が思うように動かない等の運動障害、両手の細かい作業が困難となる手指の運動障害などが出現します。
重症になると排尿や排便の障害や一人での日常生活が困難になることもあります。

33人に1人は靭帯の骨化が見られるので、このような経緯により靭帯が骨化すると考えます。

Q、首筋や肩甲骨周辺・指先の痛みやしびれがあります。
A、手指の痺れは肩の筋肉が緊張して起こります。

Q、さらに症状が進行すると、次第に痛みやしびれの範囲が拡がり、脚のしびれや感覚障害、
痺れは、筋肉の緊張により皮膚に近い筋肉の血行不良により起こります。
A、足の痺れは、腰の筋肉の緊張により、下半身への血行不良が原因で起こります。

Q、足が思うように動かない等の運動障害、両手の細かい作業が困難となる手指の運動障害などが出現します。
A、腰椎や頚椎周辺の筋肉の緊張が原因で、靭帯が石灰化・骨化し、神経を圧迫し始めてこの症状が起こります。

Q、重症になると排尿や排便の障害や一人での日常生活が困難になることもあります。
A、神経の圧迫状態ですから、神経の圧迫を取り除かなければ改善されません。
この時点まで来た場合、取り除く方法は手術しか手が無いかもしれません。

詳しくは、後縦靭帯骨化症にて説明します。

靭帯も筋肉や腱のように緊張しますので、筋肉や腱より伸縮運動はしませんので、緊張成分の排出が遅いという特性があります。



診断名にとらわれず、痛みの原因を知ることが第一です。