昨日は所属する日本医学ジャーナリスト協会の講演と賀詞交換会でした。
講師は、東京都健康長寿医療センター長の井藤英喜先生。健康長寿を目指すために、日本の恒例の現状と対策をお話しいただきました。
高齢による問題は慢性疾患や要介護の増加。
医療費と介護保険費用の総計は約50兆円。
1/2は65歳以上、1/3は75歳以上の高齢者が使用しているといいます。年金支出も入れると、膨大なお金が高齢者に支出されています。これらは勤労者の拠出金により成り立っていますが、今後、医療費＋介護保険が100兆円を超すと考えると、いまの制度が回るのも時間の問題と言わざるを得ません。
介護保険費は現在8.9兆円にのぼり、10年後には倍増と予測されています。介護リスクの高いうつは高齢者の20%を占め、今後も増加する見込みといいます。
井藤先生によると、病気や介護の一番の要因は「加齢」。
何も意識しなくても長生きできるようになった日本人は、より健康で居続ける必要が出てきました。
生活習慣病の予防、医療機関にかからないためには、適度なたんぱく質と野菜を取り入れた食事と1日15分以上の歩行に値する運動、そして社会活動。
食事や運動の具体的な対策を紹介していた点から、従来の薬や手術による治療の限界を突きつけられたような気がしました。
昨年当社団の理事長が、同センター副院長とお話しする機会がありました。
医療費削減の一策として、緩消法が役立つ機会も増えつつあります。（K・I）
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