炎症と緊張の違い | 【痛みの専門院】腰痛・ぎっくり腰・肩こり・関節痛・片頭痛・腱鞘炎(東京・日本橋)

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炎症と緊張の違い

◆痛みについて

医師などの医療従事者が教わる痛みは、身体の各部に炎症が起こるためと教育されます。

 @ 炎症は、ウィルスなどの外的のものと、
   細胞の破壊・破損によるものとされます。
   ↓
 A 炎症による侵害刺激が痛覚受容器(神経終末)に伝わります。
   ↓
 B その刺激が脊髄を上行します。
   ↓
 C 刺激が脳の大脳皮質体性感覚野に到達し「痛い!」と感じる。

上記の流れが、通常の痛みの経路として教育されます。

わかりやすく図で説明するとこのようになります。

今までの言われてきた痛みの仕組み

ウィルスの進入や細胞組織などの破損などにより炎症が起こり、脳に痛みを伝える。これが基本的な痛みの原因とされています。

ほとんどの医療現場では、炎症が痛みの原因とされていますから、炎症反応が無い場合、痛みとして取り扱われません。

そのため、精密検査で炎症反応がみられない場合、痛みの原因を特定しないまま「腰痛症」 「神経痛」 「うつ病」などと診断名を付け、薬を処方します。

炎症がないのに、痛みがある

炎症が確認できない状態で痛みが出る場合、証明できないことがあります。

例えば、
▽ 立ったまま1時間動かずにいた場合
▽ 1時間以上の車の運転
▽ いつもより長く寝た場合
なんだか解からないけど頭が痛い偏頭痛など
同じ姿勢を長く続けた場合など痛みが出ますが、炎症は起きていません。

また、血圧測定用のカフを腕に付け、動脈の血流を止めるまで膨らませた場合、何もしなくても5分以内で痛みがでてきますが、 手指などを動かす筋運動をさせると、15秒程度で痛みが出てきます。

このことからも、血液を細胞へ送らないと痛みが出ることは、ご理解いただけると思います。

体を動かさないために起こる痛みと、血流を止めたときに起こる痛みの場合、各部に炎症が起こっているわけではありませんから、血液検査を行っても炎症反応は出ません。

痛みについて理解するときに、
◎ 切り傷・打ち身などの怪我による痛みを感じる仕組み
◎ 炎症による痛みを感じる仕組み
動かさないときに痛みが出る仕組み(筋緊張)
血行不良による痛みの仕組み(筋緊張)
これらの違いを知ることによって、痛みの原因を理解できることになります。


◆一般的な筋肉の炎症とは

炎症が起きることによっても、確かに痛みは出ます。

しかし、ウィルス・細菌などが体内に侵入したときの防衛反応や、筋肉痛のように、使いすぎて痛みが起こる場合も炎症とされる時があるように、何から何まで炎症ということでひとくくりにしていることが問題です。

長年の腱鞘炎で手首が痛い…」
この状態は炎症ではなく、筋肉の緊張による血行不良が原因です。


●痛み・慢性痛のまとめ

 @ 痛みは、炎症、または血行不良などの酸素欠乏のために起こる。
   ↓
 A 酸欠状態を痛覚受容器(神経終末)が感知します。
   ↓
 B その感知した信号が脊髄を上行します。
   ↓
 C 信号が脳の大脳皮質体性感覚野に到達し「痛い!」と感じる。

酸欠による痛みの仕組み

と考えれば、炎症がない場合でも痛みが起こる仕組みをご理解いただけると思います。


この酸欠状態(筋肉の緊張から起こる血行不良)は、筋肉を軟らかくする事で解消することができます
炎症と診断されたにも関わらず、痛みが一向に治らない場合、是非当院へご相談ください。